B編(P.50〜P.55、P.106〜P.110)


 銀行勘定調整表

銀行勘定調整表とは、企業の当座預金勘定残高と銀行が発行する【残高証明書】の残高とが一致していない場合に、その不一致の原因を明らかにするために作成する表である。



 不一致の原因

1:時間外預入れ 【銀+】

銀行の営業時間外に現金を預入れた場合。


2:銀行側から企業への入出金通知の未達 【企±】

2-1:入金通知の未達 【企+】
  (当座預金)××× (○○○)×××


2-2:出金通知の未達 【企−】
  (○○○)××× (当座預金)×××


3:未取付小切手 【銀−】

小切手を振出したが、受取人が銀行に呈示していない場合。


4:未渡小切手 【企+】

小切手を振出したが、まだその小切手を仕入先などに渡していない場合。

小切手が買掛金の場合。
 (当座預金)××× (買掛金)×××

買掛金以外の場合は、未払金勘定を使う。
 (当座預金)××× (未払金)×××



 固定資産の売却・買換え

1:固定資産の売却

固定資産を売却した場合には、当期首から売却時点までの減価償却費を計算し、そのうえで当該固定資産の【帳簿価額と売却価額との差額】を、固定資産売却益勘定(収益)の貸方または固定資産売却損勘定(費用)の借方に記帳する。


2:固定資産の買換え

固定資産の買換えとは、今まで使用していた固定資産を下取り(売却)に出し、新たに固定資産を購入することをいう。



 固定資産の廃棄・除却

1:固定資産の廃棄

固定資産を廃棄した場合には、当期首から廃棄時点までの減価償却費を計算し、そのうえで当該固定資産の【未償却残高】を固定資産廃棄損勘定(費用)の借方に記帳する。


2:固定資産の除却←【解体】(少し使えるものが残る)

固定資産を除却した場合には、当期首から除却時点までの減価償却費を計算し、そのうえで当該固定資産の【帳簿価額と処分可能価額の差額】を固定資産廃棄損勘定(費用)の借方に記帳する。

なお、処分可能価額は、【貯蔵品勘定】(資産)の借方に記帳する。