本日のまとめ(P.15〜P.24、P.51)
試算表(T/B)
取引→仕訳→勘定への転記、この記録が正しく行われたかどうかについて、貸借平均の原則に基づいて確認するために作成する表。
すべての取引は、借方金額と貸方金額が必ず等しくなるように仕訳される。
したがって、転記が正しく行われている限り、すべての勘定口座における借方金額の合計額と貸方金額の合計額は必ず一致する。
商品売買の記帳方法
商品売買を行う商店では、商品を購入する【仕入活動】と、商品を販売する【売上活動】が中心的な活動となる。
三分割法(3分法)
商品売買の取引を【繰越商品勘定】、【仕入勘定】および【売上勘定】の3つに分割して記帳する方法。
【繰越商品勘定法】…期首に残っていた商品の【原価】(期首商品)
【仕入勘定】(費用)…当期に仕入れた商品の【原価】(総仕入高)
【売上勘定】(収益)…当期に売上げた商品の【売価】(総売上高)
商品を仕入れ、その代金を後日支払うことにした場合は、【買掛金勘定】(負債)に記帳。
商品を売上げ、その代金を後日受取ることにした場合は、【売掛金】(資産)で記帳。
返品および値引の記帳方法=【逆仕訳】
返品とは、商品の品違いなどの理由によって買主から売主に商品を返すこと。
買主側では【仕入返品】、売主側では【売上返品】
値引とは、商品の品質不良、破損などの理由により、商品の価格から差引かれる金額。
買主側では【仕入値引】、売主側では【売上値引】
【{総仕入高−(仕入返品高+仕入値引高)}=純仕入高】
【{総売上高−(売上返品高+売上値引高)}=純売上高】
引取運賃および発送費
買主が負担→【引取運賃】
売主が負担→【発送費】
引取運賃の記帳方法
商品の原価は仕入れた金額であるが、これは販売できる状態になるまでに要した金額を意味する。
したがって、引取運賃も【仕入勘定】(商品の原価)に含めなければならない。
発送費の記帳方法
売主より買主に商品を運搬するために支払った発送運賃を売主が負担する場合には、売主は自店の費用として【発送費勘定】(費用)で記帳。
発送運賃の立替払い
売主が買主負担の発送運賃をいったん立替払いしたときには、【立替金勘定】(資産)で記帳。
また、発送運賃の立替分は売掛金とともに回収するため、立替払いにしたときに売掛金勘定で記帳することも認められる。
手付金(内金)の記帳方法
商品などの売買契約を確実にするために、商品の受渡し前に代金の一部を手付金(内金)として授受することがある。
支払った商店では、【前払金勘定】(資産)または前渡金勘定で記帳され、一方受取った商店では、【前受金勘定】(負債)で記帳される。
収益諸勘定の記帳方法
【賃貸料】…土地、建物、機械などの賃貸に関する収入
なお、受取地代や受取家賃という具体的な勘定に記帳する場合もある。
【雑費】(雑収入)…特定の勘定科目を設ける必要のない少額の収入など
【固定資産売却益】…土地、建物、機械などを売却したことによって生じる利益
費用諸勘定の記帳方法
【福利厚生費】…従業員のための娯楽慰安、保健衛生、寮などに関する支出
【通信費】…電話料、郵便切手、ハガキなど通信のために要した支出
【広告宣伝費】…広告宣伝に関する支出
【保管費】…商品を倉庫会社に預けた場合の保管料
【修繕費】…建物、備品などの部分的破損を修理し、原状に回復させるための支出
【賃借料】…土地、建物、機会などの賃借に関する支出
【保険料】…建物、備品などの損害保険料
【雑損】(雑損失)…少額の支出
【固定資産売却損】…土地、建物、機械などを売却したことによって生じる損失
本日間違えた項目
1:【備品】は費用ではなく【資産】
2:賃借対照表において、現金は【借方合計】から【貸方合計】を引いて出す
3:【値引】、【返品】は現金からではなく【掛金】から。