B編(P.40〜P.47)
伝票制
【伝票】とは、証ひょう書類(領収証、領収証の控え、小切手帳の控え、当座預金の入金票綴りの控え、請求書、納品書、納品書の控えなど)に基づいて仕訳を記入し、総勘定元帳への転記のための資料となる紙片をいう。
すべての取引が記入されるため、取引発生順に綴じ込むことにより仕訳帳にもなる。
3伝票制
【入金伝票】…借方科目は現金が前提
当座預金はダメ!
(現金)××× (表示科目)×××
【出金伝票】…貸方科目は現金が前提
当座預金はダメ!
(表示科目)××× (現金)×××
【振替伝票】…借方科目および貸方科目の前提はない
現金は出てこない!
伝票の科目欄は借方、貸方それぞれの科目をそのまま記入する。
5伝票制
【仕入伝票】…仕訳取引はすべて掛取引でなされたものとして記入するのが一般的。
借方仕入、貸方買掛金が前提
(仕入)××× (買掛金)×××
掛取引以外の仕入の場合
掛取引ではない場合も、いったん仕入伝票に掛取引として記入し、同時に買掛金を現金または手形で決済したものとして出金伝票または振替伝票に記入する。
例:現金の場合
(仕入)××× (買掛金)×××
(買掛金)××× (現金)×××
また、仕入の減少である値引、返品は、仕入先名および金額を朱記することにより、仕入の増加と区別する。
仕訳は通常通り逆仕訳を行う。
【売上伝票】…売上取引はすべて掛取引でなされたものとして記入するのが一般的。
借方売掛金、貸方売上が前提
掛取引以外の仕入の場合
掛取引ではない場合も、いったん仕入伝票に掛取引として記入し、同時に売掛金を現金または手形で決済したものとして入金伝票または振替伝票に記入する。
例:現金の場合
(売掛金)××× (売上)×××
(現金)××× (売掛金)×××
また、売上の減少である値引、返品は、得意先名および金額を朱記することにより、売上の増加と区別する。
仕訳は通常通り逆仕訳を行う。
仕訳日計表から転記する方法
伝票からの直接転記では手数がかかるため、1日分(または適当な期間)の伝票を分類集計した【仕訳日計表】を作成し、これにより各勘定に【合計額を転記】する方法である。